研究コミュニティについて

夜遅い時間なので、ちゃんとした文章にするなら明日起きてから書くほうが良いのだけど、今の気持ちをストレート書きなぐっておきたいと思う。「研究コミュニティ」と大きな主語をタイトルにしたのだけれども、身の回りの話から来ている内容である。


研究は一人ではできない。シングルオーサーで論文を書くことはもちろんできるのだけど、その論文を評価してくれる誰かが必要。さらに議論の相手になってくれる研究仲間がいれば、最高である。それが研究コミュニティというもので、互いに研究を評価、尊重し合う関係にある。今年はコロナの影響で、研究コミュニティの主たる活動場所であるところの学会がオンライン化している。そのため、文字通り「密」な議論ができないという背景があるかもしれない。そんな懸念を吹き飛ばすべく、きわめて品質が高いオンラインの学会を提供するために奔走している仲間達がいる。若い人たちがいる。今週参加している某国内シンポジウムでは、オンラインになろうが、研究コミュニティは維持できる。むしろもっと研究を深めることができる、という強い心意気を感じた。

それを全力で支えてくれる若い人たちの頑張りと成果を見て、文字通り涙が出そうになる。オンラインだからできなかったという言い訳を絶対にさせまいという心意気。そしてそれを実現するだけの実行力と機動力。本当に刺激を受けた。彼らがそこまで頑張ってくれるなら、ロートルも頑張らねばという気持ちになる。本当に微力ではあるけれど、オンラインのご時世であっても、研究コミュニティとして求められる機能が最大限に発揮されるように、貢献したいと思う。そういう「ポーズ」をするのではなく、本当に実践したい。