イタリア(ミラノ工科大学)でのサバティカル

このブログというか、ダイアリーというか日記をはじめてもう17年にもなる。日記を始めたきっかけは米国大学への訪問研究だったが、17年の時を経て、今度はサバティカルでイタリアでのサバティカルの機会を得た。行き先はミラノ工科大学である。

17年前とはだいぶんモチベーションも狙いも違うのだけど、久々の中期滞在に若干の不安もありつつ、どちらかと言えばワクワクしている。そんな心持ちや、手続きの諸々、経験したことなどを書き記しておこうと思う。X という名のTwitterに書いても良いのだけど、ほとんどが独り言のようなローカルな記録になると思うので、文字数制限もないこちらに備忘録的に吐き出しておくことにする。この日記では最近は病気やら健康のことばかり書いていたわけだけど、ここいらで原点に戻るのも良いだろう。

前回との大きな違いは、米と欧の違いであり、文化も慣習も人も違う。前回はとにかく研究テーマ優先で訪問先(大学)を決めたのだけど、今回は人、食、文化を重要視した結果の選択であった。もちろん訪問先のホストは世界的にも著名な研究者でもあり、生活と研究の良いところどりをしている。また、立場的に前回はアカデミアに入る前で、とにかくなんでも吸収してやろうとギラギラしていた(将来的にアカデミア入りを狙っていた)のに対し、今回はアカデミアに入った後であり、それほどギラギラ感はない。純粋に「研究休暇」を良い環境で楽しみたいと考えている。

 

下記は17年前に書いた最初の日記。当時は渡航1週間前にバタバタとはてな日記を開設したのだけど、なぜこんなにバタバタしていたのかというほどの余裕のなさが行間から溢れている。当時は家族で引っ越したこともあり、色々あったかなとも思い出してきた。電気水道ガスを止めたり、留守宅のメンテナンス、船便の手配、住民票の異動など。今回は単身で行くので、引っ越し諸々のバタバタはない(はず)。いろいろな手続きをネットでできるようになっているのも違いかな。今回はすでに現地の宿も手配できてしまっている。
一方、当時の自分にはバタバタしているだけでなく、自分の成長のための気概のようなものも感じる。今回も負けずにせっかくの機会を存分に活用したい。ただ、当時のような漠然とした「将来のため」というよりは、「今この瞬間のため」がテーマに変わったかなと思う。この瞬間を思い切り享受しよう。

 

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