- ここのところずっと悩んでいた不等式条件付き最適化の問題はひとまずコードが完成。数値的に解くのに内点法を使っている。ちゃんと動いているようで、最適解を計算することができた。しかし不等式条件のところがいやらしくて、計算量が多すぎるのが問題。しかも出てきた推定結果はおそらくもっと簡単な問題にして解いた近似解を大幅に向上するものでもないように思える。というわけで、このアプローチは現実的にはちょっと厳しい(そもそも高速に計算したいという問題設定だった)ので、残念ながら論文には乗らない結果となった。とはいえ泥臭い計算(数値計算だけじゃなく紙の計算も)を色々とやってみて勉強になったのは無駄ではなかったんじゃないかと思う。引き出しがいくつか増えたし、コードが4000行を超えて少し複雑化してきたので色々と他の人のやり方とかも勉強できた。また、どのあたりが嫌らしいかということや、その計算(特に紙の計算の方)を通じていくつかヒントを得た事が次につながっているので、遠回りではあったけど何らかのものはつかんだと思う。
- 同僚研究者とのやりとり色々。メールのやりとりだけだと時差があることもあって限界があるなぁと思う。なんか変に気を使ってしまって言葉を選ぶのに時間がかかるし。やっぱりオフラインのミーティングは大事。
- E教授とミーティング x 2 : その場でやってきたことに色々とコメントを頂いたり新しいアイディアを頂くのだけど、とても頭の回転が早く、毎回非常に感心してしまう。見通しの立て方が鋭いのは色々な引き出しがあることと、問題へのアプローチの仕方が正しいのだと思う。論文に書いてあるように最初からきれいな理論があるわけではなく、様々な推論を通じて答えに近づいて行くんだよと教えて頂いた。
- 上記に関係して、下記の本(下記のはオリジナルと翻訳版)を紹介していただいた。読まねば。
How to Solve It: A New Aspect of Mathematical Method (Princeton Science Library)
- 作者: George Polya,John Horton Conway
- 出版社/メーカー: Princeton Univ Pr
- 発売日: 2004/04/05
- メディア: ペーパーバック
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