扁桃腺切除 Day 8

ようやく本日をもって退院することができる。昨晩は結局真夜中の2時に痛みで起きてしまい、ロキソニンを出してもらった。朝までは小康状態であったが、8時の朝食前にロキソニンを服用したにも関わらず、朝食はほとんどとることができないほどの痛みを感じた。朝食後は身の回りの片付けをしたり、精算書の受取をしたり、次回診察日時の確認をしたりした後、精算を済ませて退院となった。今回の入院に要した医療費の合計は12.5万円であった。来年の確定申告で医療費控除申請するのを忘れないようにしないといけない。なお入院中はずっと個室であったが、運良く病院都合であったため、差額ベッド代は支払わなくてOKなのが幸運だった。

自宅への帰路で、家族と買い物に寄った。しばらく堅いものが食べられないので、スープに使う野菜、豆腐、お粥につける昆布や海苔の佃煮、プリンなどを購入。多くの食品に刺激物が入っていたり、あるいは堅かったりで、なかなか画期的なものはみつからなかった。何か良いものはないかとお菓子コーナーを歩いているときにすばらしい食品を見つけた。

ハイハイン http://www.haihain.com/

赤ちゃん用のおせんべいである。これは噛むとサクサクという食感を味合えるのだが、ほどなくして口中で溶けるので、喉へのダメージはほぼゼロである。そのままでも十分に美味しいのだけど、好みに応じて蜂蜜やマヨネーズなどをつけると味にバリエーションが出る。何より赤ちゃん用だけあって、身体に悪いものは入っていない(はず)。これは正に自分が求めているものにほかならない。病院にも持っていけば良かったな。ただし中年男がハイハインを喜々としてかじっている姿が、他人の目にどう映るかという問題はあるかもしれない。あとは腹持ちは悪い(スカスカなのでそりゃそうか)。

というわけで、痛みはまだまだあるのだけど、とりあえずは入院生活は無事に終わりとなり、天気も快晴で晴れ晴れしい気持ちである。久々に風呂にゆっかり浸かり、仮眠をとり、今起きてきて自宅の iMac に向かっている。やはり自宅の布団は寝心地が良いし、ネット環境も最高である。

入院中に面白いと思ったのは、検温時に、「今の痛みを数値で表すといくつですか?」と聞かれたこと。0が無痛で、10が最大級の痛みとする。これはかなり主観的で曖昧なな数値になるのだけど、個人毎にデータを取っていけばそれなりに痛みの推移がわかる。また、聞かれた本人としても、今自分はどれくらいの痛みと向き合っているのか、ということを振り返る機会にもなる。その時々のフィーリングで答えていたのだけど、覚えている感じだと以下の通り。

日時 薬が効いている時 薬が効いていない時 備考
Day 1 0 0 手術前
Day 2 4 4 点滴中なので基本的にずっと効いていた
Day 3 3 3 点滴中なので基本的にずっと効いていた
Day 4 2 2 点滴中なので基本的にずっと効いていた
Day 5 2 2 点滴中なので基本的にずっと効いていた
Day 6 1 5 経口薬に移行
Day 7 1 8 経口薬に移行
Day 8 1 7 経口薬に移行

上記は何もしていないときの痛みで、何かを飲み込んだ時というのも聞かれた。実際、飲み込むときはもっと痛くなる。基本的に鎮痛剤が効いている状態では、痛みはかなり収まっている。経口薬に移行してからは日に日に返って辛くなるというのが最後の3日間である。忘れなかったら明日以降もこの数字をとっておきたい。
数値そのものはその人の我慢強さなどが入るので、かなり個人に依存するのだけど、変動パターンという意味ではそれなりに意味があるように思う。