- 暗殺教室
- スパイ(2015)
- これはなかなか笑えた。ジェイソン・ステイサムの二枚目演技は始めてだったが、なかなか良かった。主演のメリッサ・マッカーシーは最高。なんとなくどこかで観たなと思ったら、最近機内で観た「ハングオーバー!!! 最後の反省会」に登場した金を換金する店の店員役だった。小生が好きな終始バカバカしい話であったがロッテン・トマトの評価が高いのは謎。
- ターミネーター:新起動/ジェニシス
- ターミネーターシリーズは最初からすべてリアルタイムで観ているのだけど、往年のヒーローが老いてしまったのを見るのはインディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国を見た時のように一抹の寂しさを感じてしまう。全体として面白かったのは間違いないのだけど、やはりターミネーターは2(いわゆる「T2」)が最高だったなと思う。実際今回の作品もT2で登場したT-1000と同じ型の液体金属型のターミネーター描かれていたが、今日の技術を持ってしても到底実現できないであろう革新的なアイディアだと思う。逆に「人工知能」技術の方がチープに感じてしまうくらい。今回の作品も大枠としては最近流行りの人工知能ものにカテゴライズできる。人工知能や機械が管理する社会に対する不安は、色々な小説や映画作品で描かれて来たのだけど、機械の計算高さとフィジカルにタフな初代ターミネーター的存在があわさった、ある意味「サイバーフィジカル」的なテイストがテクニカルに面白いと感じた。ネットワークに接続された人工知能を搭載した戦闘ロボットとはそういうものかもしれない。ターミネーターシリーズが逆説的だなと感じるのは初期モデルである T-800 の方が後発のより進んだターミネーターより人間味に溢れる点。シュワちゃんのようなどう観ても人間臭い肉体派俳優を起用した偶然の産物と言うべきか。人工知能や脳神経科学の研究者であれば初期モデルの方が人間と乖離していると考えるはず。この作品もそうだけど、人工知能が世界を良くする計算結果=人間の排除(進化という場合もあり)というのはあまりにも短絡的で稚拙な推論としか思えないのだけど、これだけ根強い説というのは案外真実を投影しているのだろうか、などと考えさせられてしまった。