[研究] 研究の面白さ

研究のどこに面白さを感じるかというのは人それぞれなのだけど、自分自身の興味を振り返ってみると、まず普遍的な規則に心が惹かれる。これはその昔、物理学の学徒だったことに大きく影響を受けていると思う。そういう背景がありつつ、長年企業研究所で働いたこともあり、実用的であったり、リアルな問題である事に大きな関心がある。その両者を同時に満たすテーマはなかなかないのだけど、心は常にその両者を求めている。

誰かが勝手に作ったシステムやルールを解析するよりも、自然科学的に生成されたシステムや対象に興味がある。そう考えると、HCI分野の研究は、実世界的な「機械」をとりあげつつ、自然科学的システムのひとつである「人間」を主たる対象とするので、とても魅力的だと感じる。そういう事もあり、human factor security な話に関心がある今日この頃。人間が絡むという意味では、人間と機械の騙し合いである cyber deception の話も非常に面白い。書いているだけでも色々やりたくなってくる。