講義準備

今セメスタは講義準備で絶賛自転車操業中.特にこの一ヶ月はコマが集中してしまい,週に90分の講義が3回ある.そのうち1回は英語での講義.講義内容的には,一番得意というか専門そのものなのが英語で1コマ.英語でなかったらもうちょい楽だと思うのだけど,教科書は無く,スクラッチから作るような内容なので準備は大変である.後2回は大枠としては専門なのだけど,微妙にずれているような話.一度はかじったことがあるので概要は理解しているけど,人に教えるには時間をかけて相当の予習をしなおさなければならない.というようなこともあり,90分の講義準備に平均して24時間くらいかけて準備をしている.週に3回だと72時間.7日で割っても10時間強で,当然その他にもやるべきことはあり,生活が破綻気味である.そんな最中に iphoneドラクエにハマってしまったのは完全に自業自得ではあるが,兎にも角にも滅茶苦茶な生活を余儀なくされている.ここひと月ほどはずっと土日を潰して仕事しているので家族からも顰蹙をかっている.そんな苦境の中講義を準備しながら思うのは,自らの記憶の定着の悪さもさることながら,「なるほど」という感想を持つことが多いこと.これまでわかっていたと思っていたが実はちゃんとわかっていなかったことの多さに愕然とする.人に教えるくらいに理解を深める作業をすることで初めて理解できたということが多いのだろう.そういう意味では講義準備は自らの知識の深化に役に立つのは間違いない.しかし研究が出来ないストレスも溜まってきている.ぼちぼち3コマ/週の時期も終わるので,その後思う存分研究を楽しみたい.
あとは講義を受講する学生がどう思っているかが気になるところである.相当に気合を入れて準備をしていっても話をまったく聞かない(そもそも最初から最後まで寝ている!)学生はある一定の割合で存在する(割合の数値概算についてはふれないでおくが).しかしながら一定数の学生には深く伝わり,それをキッカケに何らかの火がついたのであれば身を粉にして講義を準備した甲斐があるのではないかと思う.火がついたか否かはすぐには判断できないのだけど,いずれ何らかの形でそれに気がつくことができれば有りがたいものである.そんなことを期待しながらもう少し頑張ろうと思う日曜深夜.