管理職

 先日の続きでふと思ったことを書いておこう.管理職になってから何かとブレーキをかけてしまいがちになったのは立場的に「中間管理職」(それも管理職階級の中では最底辺)に位置していることに起因している気もする.新しいことをやろうと思った時にリソースが足りなければ単純に増やせばいいだけなのだけど,中間の立場だとその権限はない.リソースをつけるには上の人を説得しなければいけないのだが,それに要する労力すなわちオーバーヘッドが大きすぎると現状維持路線で物事を考えがちなのかもしれない.(時として不毛な)「ご説明」や「お伺い」をしている間に今やらなければならないことは山のようにある.
 自分で稼いだ分は自分で好きに使うという独立採算制であれば良いのだが,これは自由と責任のトレードオフというところだろう.パス上の上役すべての人たちと価値観が共有できていればきっとしあわせになれるのだと思うが,案外そういうケースは珍しいものなのかもしれない.かな.
 ・・・と,いうような考察はありつつも,やはり最後はパッションかなと思う.本気が出せない内はいつまでたっても二流の域を超えられない.好きこそものの上手なれという言葉があるように,とにかく三度の飯よりも仕事が好きですきで仕方ないというモードにならないとそこそこの成果しか出ないだろう.一旦そのモードになってしまえばリソースはある程度捻出出来るように思う.オーバーヘッドを憂いている暇があればその間にやればよいし,恋人や家族との時間も大切だけどそれを言い訳にしてノンビリ過ごしているのは本物じゃないんだろうな.本当に好きなら寝る間を惜しんでやれば良いだけだ.もちろん,この路線で増やせるのは自分のリソースだけなので,もっとリソースが欲しければ価値観が共有出来る仲間を作るか独立採算路線で頑張るしかないだろう.