単なる備忘録

火曜にE教授とJ教授を交えたミーティングをした。45分でかっちり終わったが、かなり密度濃かった。ジョイントで研究を進めるのに各自の役割分担をしっかりと決めてやっているんだなぁという印象。細かいことを議論する際に、それを考える上ではずは High-level picture から出発しようという場面が何度かあった。うむ、こういうのが大事だよな。かなりいい感じに仕上がってきている気になってたのだけど、まだこれからが本番だよと諭された。たしかに、自分だったら一つの小ネタができたので、わーい!とどこか軽いところに出してしまうような気がするのだけど、そこはもっと先をゴールにしなければいけないはずだと思う。具体的には、実際によく動作するアルゴリズムはできたのだけど、理論がまだしっかりしてないということ。アルゴリズムのきちんとした評価をするにはその部分は外せない。もちろんこの仕事自体がその先までちゃんと完結するかはまだ誰にもわからないのだけど、そういう態度で研究をしないといつまでたっても大きな成果にはならないなと思う。E教授曰く、うまくいけばすばらしい仕事になるけど、駄目な場合の可能性もあって、そのときはお蔵入りだね、とのこと。そのうまくいく方にかけて、がんばらねばいかんです。変に妥協したところで落としどころをみつけていてはいけないということで。
ところで自分は今このプロジェクトだけでもひーひー言っているけど(もっとも一番泥臭い部分を担当しているのでそりゃそうなのだけど)、教授は同じようなプロジェクトを何個も同時に抱えていて、さらにコースワークの準備、担当PhD学生の指導、TPC仕事、会議への参加、予算関係、レポート作成etc. とやること満載で、本当にすげーなと感心する。だからミーティングも要点を押さえてかっちりと終わる。終わった後もだべったりせず、次回までにやることを確認したらじゃ!と解散するのもなんかいいなぁと思った。あと、プロジェクトを同時にいくつか抱えるというのはタイムリーに結果を出していくためにもとても大事だと思う。なかには本当にお蔵入りになるプロジェクトもあるのだろうし。

水曜は日本の共同研究者と色々やり取りした。締め切りが迫ってきている件もあり、一日でメールを15通ほど書いた。同じブースに座っている頃よりも通数が格段に増えたなぁ。まあそりゃそうか。あとは自分が導出した新しいアルゴリズム(ただし、計算はきっと遅い)の実装をはじめた。不等式制約条件付きの最適化問題を解くので、結構面倒な感じ。基本的にはいつものように尤度関数を微分して0にしたのを数値計算で解けばいいのだけど、制約条件のところで条件分岐が生じる(十分条件を満たしているかのチェックとか)のと、パラメタの数も結構多い。あと連立した多項式を陽に解ける形にできなげので、最急降下法みたいな方法で逐次的に解く事になりそう。その解き方でいいかは数学の先生に聞く予定になっているのでちと安心。尤度関数の中に特殊関数も入っているので、本当に解けるかはやってみてのお楽しみ。こういう作業って楽しいんだよなぁ。そればかりに没頭していてはいけないんだけどね。