[研究] お仕事

最近は、昼夜なくがむしゃらにやっている感じ。この感覚は4年前くらいに学位をとるための論文が全然出ていなくてとても焦っているときにとにかく研究に専念してた頃以来かも。いい意味で集中できている気がする。一度このモードに入ると他のことに時間がまったくさけなくなってしまうのが難点ではあるのだけど。昨日は家で深夜までとある確率モデルの数式をひねり出してたが、どうもうまくいかないので長時間悩むも最後の最後でスタートポイントが間違っていることがわかった。それをみつけるために費やしたプロセスが無駄とはいわないけど、得てして最初のボタンの掛け違いで変な方向に突っ走ってしまうことって多いかも。じゅーぶんに最初のテーマ設定や対象のモデル化に時間を費やした上で実際の作業に入らないといかんです。まぁ当たり前なんだけど備忘録として書いておこう。それでようやくひねり出てきたモデルがなんとなく数値計算にのりそうなので、実装しようかと思っているところ。なんだけど、軽く見通しをたててみるとモデルが複雑すぎて計算にとても時間がかかりそう&もっとシンプルなモデルで出せる結果と比べて格段に結果があがるとも思えないという予想を立ててしまった。これはやるべきなんだろうか悩む。まあ悩んでいる間にちゃちゃっと実装してしまおうかな。
あともう一つの実装の方はかなりうまくできてきた。とりいそぎ最小限の機能が揃ったので評価用のバッチプロセスを流して今日は早く帰ろうかな。ここ1週間オフィスは spring vacation で人が全然いないし、明日は good Fridayとかで事務方の人も休む人が多いみたい。 人がほとんどいないときでも必ず来ている向かいの中国人の学生さんも今日は来てない。

追記:
備忘録ついでに書いておくと、上で最初のボタン掛けが大事と書いたけど、研究テーマの設定自体がそういうことに陥ることってよくある気がする(自戒をこめて)。最近の潮流だから(流行のテーマのincremental workであること多し)とか、method Aとmethod Bが世の中にあるとき、それを組み合わせて method Cという改良版を作ろう(オリジナルと比較して新規性が乏しいこと多し)、とか、著名な論文が提案した研究テーマの中でまだ手がついていない問題(はある意味二番煎じやニッチであること多し)等々、わりと安直なところから研究テーマをスタートさせてしまうことがある。それらを全面否定はしないけど、テーマの選定はもう少し時間をかけてやらないといけないと強く思う。十分なサーベイはもとより、本格的に研究に取り組む前段階での色々な人との議論も大事だろうし、それらと一歩はなれて自己の中から湧き出る新しい発想を暖める時間を十分に確保しておく必要もあると思う。次のテーマの詳細を決めるときはこのことを意識してみよう。